タイQT挑戦記 ― 1st ラウンド編 : 初の海外競技 Tee Off

2025年10月15日 |

大会本部で受付を済ませたことから、
“ティーイングエリアに立ってスタートできる”という実感を得ることができた。

初めての海外競技を体験する私にとっては、
この時までエントリーが出来ているか不安ながらに過ごしていたからだ。

タイQT挑戦記 ― エントリー編

前日の夜は穏やかに過ごすことができた。その日は早朝の練習からティーに立つまでの流れをイメージしながら眠りについた。

集合はなし?!スタート前の競技説明

コースの施設内にあるホテルに泊まっていた私は、7:50のスタートに合わせて6:20から練習を始めた。練習場の打席の数は少なく、多くの選手が順番待ちをする。パッティングとアプローチショットのチェックを終えて、No.10のティーへ向かう

日本ではスタート前にその組の全員が集合し、競技説明とマーカーの指定を受ける。しかし、タイでは集合しない。一人ひとり自分のタイミングでマーカーの指定を受ける。競技説明は事前に配信されたFact Sheetに沿っているのでいちいち説明されない。

少し震える手で当日のピンポジションをヤーテージブックに入れる。スコアカードをキャディのDeer(ディア)に渡し、私はスタートを待った。

1stラウンド ― 緊張のスタートホール

スターターが「Japan KEISUKE TERASHIMA」とコールしてくれる。ついに私のタイでのクオリファイトーナメントが始まった。

スタートホールのNo.10 PAR5は、ティーイングエリアからはやや右にカーブしていくようなコースレイアウト。ティーショットからグリーンまで右サイドに池の広がる。バンカーを超えて私の放ったティーショットはフェアウェイを少し飛び越えてラフに。

少しラフに入っただけだが、湿って重たいバミューダ芝の中に。ボールは2/3以上が沈んでそう簡単には打てない状況。私は、新調した7Wを使用してその状況を切り抜けた。

キャディのDeerに「I’ll aim for the center of the green all four days.僕は4日間ともグリーンのセンターを狙う」、「When putting, don’t over. Aim for just the right touch.グリーンではオーバーさせない、全部ジャストタッチで打つ」と告げていました。

その言葉通り、ピンまで110ヤードのサードショットは、グリーンセンターに落ちピン手前3mの位置についた。パターはジャストタッチで打ち、パーでスタートを切った。

難関のNo.11 ― Signature Hole

スタートホールをパーで発進した私は、最難関のNo.11に挑む。

No.11のパー3は、とても良く出来たコースである。185ヤードでグリーンの四方は池に囲まれたアイランドグリーン。グリーンの縦幅は25ヤード、横幅は22ヤードしかない。グリーンの周りのラフはボールを転がって池に入ることを防いでくれているが、その粘っこいラフはスコアリングゲームを困難にする。

この日のティーの位置は少し前方に。ピンまで165ヤードで私の放った8番アイアンでのショットは、少しミスヒットして風に流されて右の池に。

池超えのドロップエリアから放った100ヤードのショットを3mにつけたが無情にも入らずこのホールをダブルボギーに。

No.12は右に池が続き、437ヤードとストレートなホールだがティーショットを打つエリアが絞られている。私はドライバーを左にひっかけて、左の林に。

セカンドショットを7Iでフックをかけて狙ったが、フックがかからず右の池に。40ヤードのショートゲームが残り、なんとか2mに寄せてボギーで乗り切る。今回のQTでこのホールは、連日ダブルボギーを重ねる上手くいかないホールとなった。

オーガスタナショナルのアーメンコーナーと同様に難しいホールが続く。No.13 444ヤードPar4、やや左ドッグでセカンドショットでグリーンを捉えることが難しいグリーンの形状をしている。

ティーショットを成功させ、セカンドショットは乗せることに成功。しかし、15mのバーディパットが残る。

ジャストタッチだけを意識して、放ったパットはカップインした。このホールでは2日目、3日目も不思議と長いパーパットが決まり、終わってみればこのホールは4日間1アンダーで切り抜けることができた。

No.16で終戦。痛恨のトリプルボギーに

今回の私のQTは、序盤で正念場を迎える。No.16は196ヤードのPar3。高いボールでグリーンに止める球が要求され、それができなければ手前のバンカーまたはグリーンの奥にこぼれていく。すでに3オーバーで迎えたこのホールで落とすことは、終戦を意味する状況であった。

6アイアンでややミスヒットしたボールは、右の池の縁に。そこからのアプローチはウェッジで上手くボールを拾うことができず、バンカーで目玉に。3パットなどあり結局トリプルボギーを打ってしまった私は、このホールで通過がかなり厳しい状況に追い込まれた。

Deerからのアドバイス

(写真はAll Thailand Golf Tour 公式より)

No.5での2mのパーパットを外した私にキャディのDeerは次のホールで「あなたはパターのときに少し左に構えていた」と控えめに指摘する。心当たりがあって、僕は外したパーパットの前に、彼女は少しフックするラインだと教えてくれた。しかし、どうしても私はそのラインがスライスするように感じてた。中途半端に構えたパットはフックして1カップ分だけ左に外れた。私は彼女のスキルを軽視したのではない。人を信じきれていない自分がそのラインをスライスにみせたのかもしれないと感じた。

最終ホールの短いパーパットも決められず、この日のプレーを12オーバーで終えた。69名中、62位タイと厳しい結果を突きつけられることとなった。

QT通過が絶望的となった私がこのあと3ラウンドをどんな気持ちで、何を感じながらラウンドすることとなったかを次回紹介します。

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この記事を書いたのは

寺嶋 慶介

寺嶋 慶介

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2021年7月発売週刊ダイヤモンドの取材を受けました
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