ゴルフ理論を上手に使う方法

2014年7月8日 |

Director's Note

今回は「理論」についてお話します。

レッスンに来られる方にも『「***理論」というのが雑誌に載っていて、それをやってみたんですが…』という方が多くいます。
そして多くの方が理論を実践しても上手くいきません。
それは理論が悪いのでしょうか?理論の解釈が違うのでしょうか?それとも出来ない私達がいけないのでしょうか?
今回はそんな話を書いてみたいと思います。

まず『理論』とはスイングの「事象の原因」と「結果」の関係を説明するものです。
例えば飛距離が伸びる『理論』であれば、ゴルフコーチングで言う事象は「ゴルフクラブの動き」です。クラブの動きは「体の動き」に原因があります。そして結果は「飛距離が伸びる」という成果を指します。

ですからゴルフコーチングにおいての「理論」というのは、原因→事象→結果(※行動→状態→現象)となるわけです。20140708_blog_taka01

で、多くの方(あるいは多くのメディア)が、原因と結果について意識が集中します。
原因を改善する→結果がよくなるという説明です。20140708_blog_taka02

よくある見出しが「体重移動をすると飛距離が伸びる」「左一軸で正確性が高まる」というような類いのものです。
これは見出しとしてキャッチーですが、事象が完全に抜けていて理論として成立しません。
多くのゴルファーが理論を上手く使いこなせないのは、このように「スイングを変えれば結果が変わる」と思い込んでいるからです。

我々ゴルフコーチは理論をインタラクティブ(双方向)に使います。
例えばミスが起こっていて修正するチェックアップなら、結果を引き起こしている事象(状態)を特定、そして事象を作り出している原因を分析し、その原因を修正する方法を考えます。20140708_blog_taka03
方法を決めたら、原因を修正する、事象を検証する、結果を観察するという具合です。

ここで肝心なのは、検証や観察という行為です。
何度も言いますが、理論は原因、事象、結果の関係を説明したものであって、体の動き(行動)そのものではありません。
原因、事象、結果が揃ってはじめて「理論」となるのです。
そのためには経過の「検証や観察」は欠かせません。
もし検証や観察が1人で難しい場合は、ぜひ私たちコーチを上手に使ってください。

そして理論は万能ではありません。ゴルファーの体力や体型によって向き不向きがあります。
そもそもその理論が自分に向いているのか?というのも考えてみてください。

最後に理論を上手く使うには以下の事に注意してください。
1.その理論の概念(行動→状態→現象の流れ)を理解する
2.検証や観察を何度も行う
3.向いてないと思ったらやめる

現代は情報が容易にとれる時代になりました。
そして世の中には素晴らしい理論が沢山あります。
ぜひ正しく使って、楽しく上達してくださいね!

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この記事を書いたのは

大矢 隆司

大矢 隆司

1980年7月15日生まれ
15歳で単身オーストラアへゴルフ留学Hills Golf Academyで3年間ゴルフを学ぶ。
その後大学在学中にティーチングライセンスを取得しゴルフコーチとして仕事を始める。MBA(経営学修士)のキャリアも持つ異色のゴルフコーチ。
2005年にGEN-TENの設立。現在はディレクターとしてレッスンプログラム開発と組織運営を担当。趣味はゴルフ旅行(スコットランドトリップアメリカトリップ

ゴルフコーチ(USGTF)
メンタルフィットネストレーナー(NESTA)
ゴルフコンディショニングスペシャリスト(NESTA)
ゴルフフィットネストレーナー(JGFO)

Director’s note」を通じて私達が提供するゴルフコースレッスンというサービスについて1人でも多くの方に興味を持っていただけたら嬉しいです。
ゴルフ&ウェルネスツーリズム「The Golf Retreat」も主宰。
大矢隆司 公式ブログ(takashioya.com)

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