目標設定のコツ(ワークシート付き)

2018年1月31日 |


新年を迎えてGEN-TENメンバーの皆様も今年1年の目標を立てている頃だと思います。
上達の成否は目標設定が決めると言っても過言ではありません。一言に目標設定と言っても達成の難易度も様々ですし、具体性も人によって大きく差があります。
そこで今回は新しい年に相応しく目標設定のコツをご紹介します(^^)
目標設定のワークシートも添付しましたので、ぜひこれを使いながら読んでみてください。

私たちコーチが使うフレームワークでは、まず目標設定の工程を大きく分類します。
「ゴールの設定と動機の確認」「重要項目の設定」「実行計画の設定」「期間の設定」「フィードバックの設定」という5項目です。これによって漠然とした目標設定がより具体的になります。そして計画を立てて「出来そう」という気持ちになるということが大切です(^^)

1.ゴールの設定と動機の確認

ゴールの設定とはその目標そのものを意味します。例えば「100を切る」という目標でもいいですし、「ショットの精度を上げてパーオン率を上げる」などでも良いです。この時点では漠然としていても構いません。なんとなく自分の理想とするゴルフや、想像しているとハッピーになるような姿を考えてみましょう。

そしてその目標を設定した理由を考えてみます。私も目標設定をお手伝いするときには「なんでシングルになりたいんですか?」「なんで100を切りたいと思ったんですか?」と聞いていますが、これは特にアマチュアゴルファーには非常に大切なことです。
プロの場合は上達するとお金が稼げるという明確な動機がありますが、ゴルフに限らず趣味で行う場合は上達する動機が曖昧な場合が多いです。「なんとなく..」で終わってしまわずに自分の心に問いかけてみましょう。

おそらく多くの方は「100以下でプレーができると同伴者との会話や景色も楽しめるようになる」「色々なコースでプレーする楽しみが増える」「急なお誘いや知らない人とのプレーでも気兼ねがなくなりゴルフの機会が増える」など目標の先にはきっと沢山の良いことや夢が広がっているはずです(^^)
目標達成のご褒美を明確にするとレッスンや練習に取りかかると効果が断然違ってきます。

このように感情を満たすような理由が見つかればいいのですが、もしどうしても動機が見つからない方は「憧れのコースをプレーする」「クラブを新のに買い換える」などとりあえず分かりやすい動機を作っておくのもいいでしょう。

2.重要項目の設定

目標が決まったら重要な指標を決めていきます。

先ほどの100切りを例にとると『100を切るためには何が重要か?』という事を考えていきます。
「プレーの経験値」「OBや池などペナルティを減らす」「3パットをしない」「規定打数でグリーンに乗せられる飛距離を獲得する」「バンカーや傾斜や林から1回で脱出できる」という具合に重要だと思う事を書き出していきます。

そして重要だと思うことを書き出してみたら、重要だと思う順番に並べてみます。
プレースタイルや性格、いま感じている課題などによっても順番は変わると思います。特に正解はないので自分にとって重要だと思う順番を意識してやってみましょう。

特にカジュアルにゴルフを楽しみたい方でも、目標があるとゴルフにポジティブになれるので、この2.までやるのはオススメです。

3.実行計画の設定

次に具体的なアクションプランを決めましょう。
多くの方はここで練習の方法や時間を決めていきますが、私のオススメはInput(学習)とOutput(練習)の両方を決めていく方法です。

これは両方バランスよくやった方が効率が良いというのが一番ですが、もう一つの理由は「隙間時間でアウトプットのトリガーを作る」ということです。
例えば練習に行こうと思うと、移動や着替えの時間も含めると2,3時間は必要ですし、コースに行くのは1日がかりです。残業や出張などが続くとどうしても趣味のゴルフは後回しになってしまいますし、ちょっと疲れていたりするとどうしても怠けてしまいます(←私だけでしょうかw)

みなさんの経験があると思いますが、ゴルフのテレビ中継を見たり、誰かとゴルフの話をしてると無性にゴルフに行きたくなったり、雑誌を読んだら練習に行ってスイングを試したくなったりしますよね。
このようにインプット(知識の習得)を日常の中で習慣化させると、アウトプット(練習)も習慣化できるようになります。

なので日常の中でできるような、本や雑誌を読んだり、How toのYoutubeを見たり、録画した自分のスイングを見返すなど10分単位でも可能なインプットの機会を散りばめておきます。好きなゴルフの事なら忙しい仕事の合間の息抜きにもなりますし、休日に向けて仕事もペースアップするかも!?(^^)

こうして「平日=学習」→「休日=練習」というサイクルが実行計画に入るとだいぶ達成できるイメージが膨らんできます。

4.期間の設定

そして期間の設定です。
期間を決めるときに重要なのが、どれくらい練習すれば出来るか?という事ですね。

単純に練習量は「時間」で決まるので、まず大体の目安時間を決めていきます。
一つの新しいスキルをある程度のレベルで習得するには最短でも20時間がかかると言われていますから、アウトプットは1クールで20時間を目安にします。

例えばプレーだと1回5時間として4回で20時間になるので、プレショットルーティーンなどは4ラウンドくらいやると大体身についてくるというイメージになります。
ショット精度のポイントがバックスイングにある場合でも、インプットでプロと自分のバックスイングを見比べて修正箇所を特定して2時間の練習を10回くらいやると何となく似てくるという感じですね(^^)

ちなみに私の場合ですが、やってみて合わないと判断する期間もこれくらいです。
どのくらい練習したかを聞いて、20時間くらいやっても動作が定着しなかったり、改善しないことは止めます。どんな動作や習慣でも合う合わないはありますから、合わないことに時間をかけるのは勿体無いので、20時間は続行か中止かの判断のポイントにもなります。

こんな感じで自分の使える時間に合わせて時間の計算して入れていけば、期日設定は完了です。
大体3項目の実行計画だと3ヶ月から6ヶ月くらいの計画になると思います。まずは3ヶ月くらいの期間で気軽に設定するのがオススメです。

5.フィードバックの設定

さてやっと最後のフィードバックの設定です。

フィードバックの目的は2つです。
1つ目は、目標に向けて正しく実行が進んでいるか、正しい練習が出来ているかを定期的にチェックするということです。特にドリルやスイングの場合フィードバックしてもらう相手として一番いいのはもちろん我々ゴルフコーチですが、もし身近に信頼できるコーチがいない場合や、出張などで物理的に会うことが難しい場合は、スマホなどのデバイスも使いましょう。

2つ目はモチベーションの維持です。
数ヶ月にわたって1人で練習をしていると必ず上手くいかない事や、継続が困難な時間が訪れます。
それは忙しさからくる時間の問題であったり、気分の問題であったり、技術的な問題であったりしますが、いずれにしてもこれを乗り越えて前に進まなくてはいけません。
あなたを励ましたり、応援してくれたり、やる気にさせてくれる人に話をすることでこの問題が解決します。出来れば私たちコーチがいいのですが、内容によってはゴルフ友達や家族でいい場合もありますし、SNSなどで励まされる事もあるかもしれません。人は行動に対して何らかの反応がないと続けることが難しい生き物だと思います。努力を気分良く継続するために、定期的に誰かにお話しするということに気をつけてみてください。

まとめ

さて、いかがでしたか?
結構細かい感じがしますが、大切なことは「イメージを具体化」することです。
目標達成した時のイメージを具体化する。練習の量や強度を具体化する。障壁に当たった場合の乗り越え方を具体化する。こうしてとりかかる前に具体化しておけば、あとは決めた通りに手足を動かすだけです。
シーズンの前に一度自分なりにシートを作ってみてくださいね!

目標設定シートの表示

この記事を書いたのは

大矢 隆司

大矢 隆司

1980年7月15日生まれ
15歳で単身オーストラアへゴルフ留学Hills Golf Academyで3年間ゴルフを学ぶ。
その後大学在学中にティーチングライセンスを取得しゴルフコーチとして仕事を始める。MBA(経営学修士)のキャリアも持つ異色のゴルフコーチ。
2005年にGEN-TENの設立。現在はディレクターとしてレッスンプログラム開発と組織運営を担当。趣味はゴルフ旅行(スコットランドトリップアメリカトリップ

ゴルフコーチ(USGTF)
メンタルフィットネストレーナー(NESTA)
ゴルフコンディショニングスペシャリスト(NESTA)
ゴルフフィットネストレーナー(JGFO)

Director’s note」を通じて私達が提供するゴルフコースレッスンというサービスについて1人でも多くの方に興味を持っていただけたら嬉しいです。
ゴルフ&ウェルネスツーリズム「The Golf Retreat」も主宰。

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