「スプーン」は必要?!3番ウッドについて考える

2022年2月15日 |

ゴルフのマネジメントのひとつとしてクラブセッティングがあると思います。大幅にスコアが改善される..までいくとは思いませんが、1日悔いのないゴルフにするためにクラブセッティングについて考えることは意義のあることだと思います。今回は3番ウッド(スプーン)について取り上げます。

1月に開催されたソニーオープンのプレーオフでは、日本の松山英樹選手が3番ウッドで放った277ヤードのベタピンショットが印象的だった方多いと思います。プロの選手であれば3番ウッドはパー5で2オンさせる際に多用します。成功した際には大きなアドバンテージを得られるので使用する選手が多いです。ですがアマチュアゴルファーにとって本当に必要なクラブなのか?を考えていきたいと思います。

3番ウッド「スプーン」は必要か?

フェアウェイウッド自体を苦手にされているアマチュアの方というのは多くいらっしゃると思います。3番ウッドはキャディバッグに入れてあるが、特に使用しないクラブの一つである、という方も結構いらしゃるのではないでしょうか。私は、3番ウッドは多くの方にとって必要性が低いクラブの一つだと思ってます。ゴルファーそれぞれ個性がありますので3番ウッドがあったほうがよい方やケースもあります。その上で多くの方にとって必要性が低いクラブの一つだと思う理由は2つあります。

一つ目は3番ウッドはドライバーと比べてクラブヘッドの慣性モーメントが小さいのでミスヒットに弱く曲がりやすいです。3番ウッドフェースの中心から外側または内側にあたるとドライバーより大きく曲がります。そしてドライバーヘッドの重心深度も比較的深いものが主流となってきましたので、3番ウッドと比べて高さも遜色ありません。つまりティーショットでは曲がりやすく上がりにくい3番ウッドを使用するよりもドライバーを使ったほうが安心して打つことができるでしょう。

二つ目は地面から打つショットでも恩恵が小さく登場機会が少ないことです。5番ウッドや7番ウッドに比べロフトが少ないのでボールが上がりにくいために正確にヒットできないと距離も出ないです。そしてライが好条件でないと打つことが非常に難しいです。

つまりティーショットでドライバーより使用しづらい、かといってセカンドショット以降の地面から放つショットで打てる場面が限られるというとても扱いにくいクラブなのです。

(テーラーメイドの歴代クラブ。左から右にかけて発売されてきた順番でヘッドの大型化が進んだことがわかります。大型化によって曲がらない、上がりやすいドライバーになってきました)

3番ウッド「スプーン」を入れたほうが良いのはこんな人

それでも3番ウッドをクラブセッティングの中に入れたほうがよい方やケースはあります。私が考えるのは以下のような場合です。

1.調子が悪くなるとドライバーのつかまりが悪くなる、ドライバーのプッシュスライスがでやすい人
2.ホームコースやよく行くコースでレイアップの(距離を刻む)ため使用するホールがある
3.強風が吹いているコース
4.ヘッドスピードが速く、スピン量が多い人

1についてですが、3番ウッドはドライバーに比べ重心距離が短いことでヘッドが返りやすいです。なのでインパクトでフェースが開いて当たりやすい傾向がある方は入れておくと助けになりますのでおすすめです。2ですが距離に合わせてを打ち分けるというのがクラブ本来の役割ですので、距離に応じて必要性を感じれば3番ウッドは入れておきましょう。3ですが、5番ウッドや7番ウッドよりスピン量を抑えることができる3番ウッドのほうが強風が吹くコースでは使いやすいこともあります。4のようにヘッドスピードが速い人はスピン量が十分に確保できるのでティーショットやセカンドショットでも3番ウッドが活躍する場面がありそうです。

以上が3番ウッドを入れたほうが良い例でした。ですがこれらの前提として通常時、打った際に5番ウッドや7番ウッドよりも距離が出るということが条件だと思います。

3番ウッドを外して5番ウッドで代用する

多くの方におすすめするのが3番ウッドを外して5番ウッドを代用するという方法です。私も近年は3番ウッドを外して5番ウッドを代用しています。その理由としてはヘッドスピードが遅いことにありました。自分自身、低スピンなおかつ慣性モーメントの大きい460ccの大型ヘッドに合わせたスイングに変化していくなかで、元々ヘッドスピードが遅いため3番ウッドではボールが上がりにくいという新たな課題が出てきました。そこで3番ウッドを外して5番ウッドで代用することでティーショットではスピンの量が安定したことでフェアウェイキープ率が高まり、グリーンを狙った際のショットのグリーンオン率が上がりプレーが楽に感じるようになりました。距離が落ちるのでは?と懸念する方もいらっしゃると思います。たしかに3番ウッドに比べて5番ウッドは15ヤードくらい距離が落ちると思います。ただ距離に15ヤードを犠牲にしてでもナイスショットの確率が上がるなら悪い選択ではないと思っています。

まとめ

ドライバーの性能の進化によって3番ウッド(スプーン)はドライバーに比べ曲がりやすく、上がりにくい難しいクラブになります。その中でも3番ウッドをクラブセッティングの中に入れたほうがメリットの大きいケースももちろんあります。

クラブヘッドも低スピン、ロングゲーム時のボールも低スピンというゴルフギアのトレンドの中においては、ヘッドスピードの速さに自信がない方は3番ウッドではなく5番ウッドのほうが理想とするボールを打てると思いますし、プレーをストレスなく進めていくには難しいクラブを手放す勇気も必要でしょう。

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この記事を書いたのは

寺嶋 慶介

寺嶋 慶介

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ディスカバリーキャンプ at サンコーカントリークラブ(群馬) 井上 法紀 & 寺嶋 慶介

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