競技に挑むことで見えてきた“これまでと別のゴルフ”──プロの世界に足を踏み入れて感じたこと

2025年6月23日 |

昨年から、私は競技ゴルフの世界に少しずつ足を踏み入れ始めました。

その理由は、単純に「上手くなりたい」という気持ちもありましたが、本質的には“気持ちを整えるため”だったと思います。

ゴルフに集中することで、余計な雑音を消し、自分の軸を取り戻す。
そのプロセスを通して、もう一度、自分のゴルファーとしての可能性に向き合いたかった。
そして、プロゴルファーという基準に、自分の実力を照らしてみたかったのです。

―なぜ競技に挑むのか

感情の波があった時期、何かに全力で向き合うことで心を整えたい─そう思ったのがきっかけでした。

プロの世界に身を置けば、自分がどんな反応をするのか、どんな心境になるのかが見えてくる。
試合という“リアルな場”で、ゴルファーとしての芯をつくるために、私は競技を選びました。

アマチュアとプロの違い

学生の頃に出ていたアマチュア競技では、”18ホールをなんとか合わせてまとめてくるゴルフ”でしたが、プロ競技に出て最初に感じたのは、”18ホールのゴルフ演技”という現実でした。

難しいことをやろうとしても通用しない。
自分のやりたいことではなく、シンプルなことを淡々と積み重ねる、演技力のようなものが求められると感じました。

感覚的なプレーではなく、作業のように一定の流れでプレーする。
それは一見つまらないように見えるかもしれませんが、自分の動作や生活の習慣、一挙手一投足にまで目が向くような、繊細な感覚が必要とされるのです。

そしてプロの試合では、状況に応じて“もっとも期待値の高い選択”をし続ける冷静さが問われます。
そこには、感情は入り込む余地がありませんでした。

競技に出ることで見えた自分の課題

試合では、必ずミスが起きます。
そのミスにどう向き合うか──終わったことを引きずらず、次の1打に冷静に向き合えるかが問われました。

また、スコアをまとめるには、良いショットを打つことよりも必要なショットを打つことが必要でした。
上位を目指すには“必要なショットを打ち続ける”ことが事実としてありました。

練習ではできていた動きが本番では出せない。
そのことは、準備の仕方や心身の整え方、普段の生活の仕方や言葉遣い、振る舞いを見直すきっかけになりました。

これから取り組みたいこと

今後は、淡々としたプレーリズムをどんな場面でも保てるようにしていきたい。

「感覚」で動くのではなく、「状態を保つ」ことに集中する。
プレー中の心拍、呼吸、テンポ。そういったベースの部分を整えることで、結果的に1打1打の質を高められると感じています。

そして、何より大切にしたいのは、プロゴルフとして通用する“土台の安定感”をつくること。

試合を通じて、自分がどんなゴルファーでありたいのか、少しずつ見えてきた気がします。

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この記事を書いたのは

寺嶋 慶介

寺嶋 慶介

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