この記事では、タイのクオリファイトーナメント(All Thailand Golf Tour)の1日を実感してもらえるように紹介していきます。
1日のスケジュール
コースの宿舎に泊まっていた私の1日は次の通りでした。
- 5:30-6:00:朝食
- 6:00-6:30:Physiotherapy
- 6:30-8:00:スタートまでの練習トレーニング
- 8:30-12:30:トーナメント(18ホール)
- 13:00-17:30:練習
練習ラウンドから最終日までの5日間をこのような1日で繰り返していました。
スタート前の調整
ドライビングレンジは打席が少ないので混雑してました。2日以降は、空いている朝食の前に行って打球を行いました。朝の特に涼しい時間帯にフルショットの練習をしていくことで、冷静に取り組むことができました。球数の制限があったので朝40球、プレーが終わってから40球と使い分けて練習しました。
大会ではPhysiotherapy(フィジオセラピー)が準備されていました。緊急の怪我の対応やスタート前後の体の調整に使用することができます。私も連日のプレーと長時間の練習によって足が張った状態になっていたので毎朝施術を受けていました。
パッティングやアプローチエリアも綺麗に整備されています。私はショートゲームの練習をスタート前に1時間くらい費やしていました。
タイのプロ競技の様子
1組が3名または2名のペアリングになります。各組10分間隔でスタートしていきます。複数の競技委員がコース内に配置され、いつでも呼び出すことができるようになっていました。
進行時間の目安が事前に知らされますが、ここはタイ。誰も急ぐことも、急かすこともなく、時間にもゆとりがあるため、個々に落ち着いて1打1打を打っていきます。この4日間で走っている人をみたことがありませんでした。
2ndラウンド開始
私の2ndラウンドはNo.10からのスタート。ペアリングは南アフリカのベテラン選手Patrick THOMPSONともうひとりがタイのアマチュアSirawit君(15歳)であった。少しでもスコアを縮めて、3rdラウンドにつなげたい。そんな2日目のラウンドが始まりました。
ドライバーを諦める、ミニドライバーを手に
No.10とNo.11をパーで切り抜けた序盤であったが、その後はドライバーがフェアウェイに置けず苦しい展開に。ランがでないこのコースでは、辛い選択であったがティーショットをミニドライバーにシフトすることにした。セカンドショットは170ヤード以上と距離が残るが、フェアウェイから打てるゴルフになっていきました。
No.18のPar5は、ティーショットからグリーンの脇までハザードが続く美しいホール。セカンドショット260ヤードと距離があったが、ミニドライバーでグリーンのカラー付近まで運ぶことができバーディを奪取。このハーフを2オーバーで折り返す。
ラフからパターで寄せる
会場であるウォーターミルゴルフクラブ&リゾートのグリーン周りに苦戦する選手が多かった。クラブのソールが抜けずチャックリする選手が多かった。さらに地面は湿っているので、上手くソールを地面に当てることができても抜けてしまうライが多かった。
No.1のセカンドショットをフェアウェイから右に大きく逸らしてしまい、25ヤードのラフからアプローチが残ることに。
ピンはニアサイド、マウンドを越したところにピンが切ってある。ライはやや沈んでいて、ウェッジで打てる自信はなかった。グリーンに乗せるだけでもよしとする状況で、得意とするパターでの寄せを選択。上手に打つことができ3mを残すことができた。同組の選手やキャディから祝福され、その後、Sirawit君も同様にアプローチをパターで打つ選択しOKパーに。こうしてお互いのスキルや選択を参考に、スコアをつくりあげていくラウンドに私は充実感を感じた。
No.4では、ドライバーを左に曲げて池に。
私はグリーンまで400ヤードの池の手前から打つ覚悟を決めていたが、同組のPatrickは「君のボールは、前方にあるバンカーの横の付近から曲がって池に入った」と指摘してくれた。彼の証言で私は運良く、グリーンまで250ヤード地点から救済を受けることができた。そしてこのホールをパーで切り抜けるなど、引き続きダブルボギー寸前のプレーを続けていた。
2ndラウンドは8オーバー
ショットの不安定は変わらず、グリーンに乗せられない。パターを駆使ししてもなんとかパーやボギーで切り抜ける苦しいゴルフに2日目は、8オーバーで終えた。
ラウンド後は、キャディのDeerに練習を手伝ってもらい、ショットやアプローチショットの調整に励んだ。次回は3rdラウンドと選手たちとの縁について紹介します。