明けましておめでとうございます。 GEN-TENコーチの日下部直太です。
2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、先日公開されたnorihiroコーチの記事はもう読まれましたか?
「スイングエラーの原因は、実はセットアップ(アドレス)にある」「身体の構造は人それぞれだから、アドレスも1人1人違って良い」という話。
私たちが今、最も皆さんに伝えたい話となります。Norihiroコーチの記事では、スウェーデンのセミナーで学んだ「身体機能をベースにした考え方」が紹介されていました。
そこで今回は私の方から、「実際に、自分だけのアドレス「オーダーメイドアドレス」を見つけるとどうなるの?」という、私自身の体験と、実際の計測を体験して頂いた時の様子と感想をお話しします。

タイガー・ウッズに憧れて失敗した、私の過去
上級者やプロほどセットアップを大切にします。 しかし、恥ずかしながら昔の私は「形」ばかりを気にしていました。
ゴルフを始めた頃、私はタイガー・ウッズ選手に憧れて、「タイガーのようなトップを作りたい!」と何度も動画を見ながら真似をしていました。 しかし、形だけ真似できても、切り返しからの動きが全く同じにならない。どうしても上手く当たらないのです。
「トップはもっと低い方がいいのか? 高い方がいいのか?」 スイングの動きばかりを疑い、流行の理論もたくさん試しましたが、結局「なんとなく良くなったかな?」止まりでした。
その当時は、アドレスが自分の骨格に合っていないことを疑いもしなかったのです。
「自分だけのアドレス」が見つかった瞬間
そんな私が、「自分の骨格や可動域に合ったアドレス(オーダーメイドアドレス)」を知った瞬間、何かが劇的に変わりました。
これが、自分に合ったアドレスを見つけた後のトップポジションの変化です。

左側がBefore 右側がAfter
トップ位置をより低くしようと思い、調整を行いながら作っていたのですが、何も考えずに自然に理想の場所に収まるようになりました。

左側がBefore 右側がAfter
切り返しで、クラブシャフトが急激に立ってしまっていたのですが、プレーンの位置に自然のまま切り返すことが出来ました。
そして何より、「体の力の入り具合」が劇的に変わりました。
以前とは違い、地面をしっかり自然に踏めるようになり、「これから瞬間的にスイングスピードが上がりそうだ!」と肌で感じられました。 バランスが良くなることで、悩みだった「インパクトの詰まり」や「軌道のズレ」も、無理に直そうとしなくても自然と解消される感覚がありました。
「オーダーメイドアドレス」を作るように
自分のセットアップを作ることは、「オーダーメイドスーツを作ってもらうような感覚」感覚だけに頼らず、「計測」を通して、その方だけの「オーダーメイドアドレス」を作っていきます。プレイヤーの体を約50項目、コーチが計測を行います。
診断結果によって以下の事がわかります。
○前傾角度
○スタンス幅
○左足の開く角度
○スタンスの向き
まさに、自分だけのアドレスオーダーメイドアドレスです。
実際に計測を体験された生徒様の例をご紹介しましょう。
お客様の体験談「頭の中がハテナだらけ」からのスタート
先日、生徒様がレッスン前に約40分かけてじっくりと計測を受けてくださいました。 両手を伸ばしたり、身体を左右に向けたり、片足を上げたり……可動域や角度を細かくチェックしていきます。

その結果導き出された、その方だけの「正解」は……
左足は20度外へ開く
右足はオープンにしつつ、後ろへ引く
という、いわゆる教科書の「基本」とは大きく異なるものでした。
今まで「真っ直ぐ立ちなさい」と教わってきた方ほど、最初は違和感を感じます。
この生徒様も、直後のコースレッスンでは、平らな場所じゃない、傾斜地ではどうやってアドレスするんだろう?」と頭の中は「?」だらけだったそうです。
翌日の練習でも、「気をつけないと身体が右を向いてしまう」「右足を引いている分、どこまでバックスイングしていいか分からない」と、たくさんの壁にぶつかりました。
「気がついたら1時間経っていた」~感覚の変化~
しかし、ここからが「オーダーメイド」の面白いところです。 悩みながらも、ご自宅で「クラブを持たずに下半身に意識を向ける」練習を続けてみたそうです。すると……
「次の日、クラブを持って振ってみると、気がついたら1時間経っていてビックリ!
3日目にはちょっとアイデアが浮かび、アドレスにも慣れてきて『これだとどんなボールになるのか楽しみ』と思えるようになりました」
無理やり体を動かす「修行」のような練習とは違い、体に合った動きを探る練習は、時間を忘れるほど没頭できる「実験」に変わるかも知れません。笑
失敗を経て気づいた「自分なりのルーティン」
もちろん、すぐに全てが上手くいくわけではありません。 後日、広い練習場に行ってみたら、方向感覚が分からなくなって撃沈…
でも、そこであきらめずに「なぜだろう?」と考えた生徒様は、大きな発見をされました。
「形通りに立とうとするより、 コーチがやっているように足を小刻みに動かして、重心が決まったら爪先を開くと良い気がする!」
ご自身で試行錯誤したからこそ、自分なりの「しっくりくる手順」を見つけられたのです。 そして最後に、こんな本質的な言葉をくださいました。
「自分のレベルではフィッティングだけしても宝の持ち腐れ。いかにコーチに相談しながら自分のものにしていくかが大事だと痛感しました。 でも、楽しい宿題で負けないぞ、やってやろうと意欲がわいてます」
これこそが、レッスンの醍醐味です。 フィッティングで「取扱説明書」を手に入れ、それをコーチと一緒に使いこなしていく。そのプロセス自体を楽しんでいただけているのが、私としては、本当に嬉しいです。
GEN-TEN 矢野コーチの体験談「プロでも感覚はズレている」
「アマチュアだから感覚がズレている」わけではありません。 GEN-TENコーチ仲間である矢野コーチにも、この計測を体験してもらいました。

実際に測定してみると、コーチであっても「自分の感覚」と「実際の体の特徴」にはギャップがあることに改めて気づきました。
新しいアドレスをトライした矢野コーチの第一印象は、 「スイングイメージは湧きやすいが、大きく足を引いたため違和感が強い」 というものでした。

実際に測定してみると、コーチであっても「自分の感覚」と「実際の体の特徴」にはギャップがあることに改めて気づきました。
新しいアドレスをトライした矢野コーチの第一印象は、 「スイングイメージは湧きやすいが、大きく足を引いたため違和感が強い」 というものでした。

矢野コーチは、右足をなんと、27cm引いて構えるという結果になりました。笑
(私は、ちなみに30cm。同じ仲間でした。笑)
やはり、プロでも自分に合った本来のアドレスには「強い違和感」を感じるのです。しかし、その違和感を乗り越えて試行錯誤した後の感想がこちらです。
「振り抜きが良く、インパクトでの手首のタイミングを意識しなくても強い球が打てる」
これこそが、オーダーメイドアドレスの真骨頂です。 見た目の「違和感」とは裏腹に、スイングという「動き」はシンプルになり、小細工なしで強い球が打てるようになるのです。
シンプルなスイングは、正しいセットアップから
無理な姿勢で身体を壊したり、複雑な理論で頭を悩ませたりするのではなく、 *あなたの身体が一番動きやすい位置」にセットするだけで、ゴルフはもっとシンプルになります。
井上範大コーチ、そして私共に、今この「個々に合ったセットアップ」の重要性を強く感じています。私は、計測とレッスンをミックスしたゴルフキャンプ、井上範大コーチはアカデミアも開催予定です。「基本」の枠から飛び出したところに、あなただけの「上達の近道」があるかもしれません。
皆様の挑戦をお待ちしています!(^^)
