成長につながるコースマネジメントとは?

2024年10月5日 |

ベストなショットを想定したマネジメント

中級者ゴルファーが上級者ゴルファーにステップアップするためには、ハザード(池やバンカー)を避けた慎重なプレーだけではなく、そのシュチュエーションからベストショットを打ったプレーの両方を想定しておくことが大事だと思います。

100切りが出来ないと相談される方の多くが、池とバンカーを警戒し過ぎている傾向があります。そうした方にヒアリングすると池やバンカーに入らなかった場合の「ベストなショット」を打ったプレーをのほうはイメージ出来ていないようでした。

実は昔からコースマネジメントについては、今これから打つ1打でなく、次の1打をどこからプレーするのかが大事であると言われています。これから打つショットへのプレッシャーは一旦置いておいて、次の1打を想像してポジティブなイメージでプレーできるようにしたいです。

「パーソナルパー」というコース攻略法

ネガティブなイメージしか持てない方がポジティブなイメージが持てるようにするために、私がおすすめする方法としては「パーソナルパー」を設定することです。「パーソナルパー」とは腕前に応じて、自分だけのパーを設定をするというスコアマネジメントです。ゴルフ場のパー72を基準に考えるとパーを取るのが簡単ではないのですが、各ホールのパーに+1または+2をした仮のパー(パー4をパー5やパー6)とします。これにより無理に本来の「パー」にこだわらないようにしようとする意識が芽生えます。この考えは、プロゴルファーもコースマネジメントをするなかで積極的に採用しています。

コースマネジメントはリスクを避けるだけではない

私がコースマネジメントの大切さをプレーヤーの皆さまにお伝えするには理由があります。コースマネジメントというと、「大叩きしないプレーの進め方」と捉える方が多いと思います。私は、自分の実力に応じて無理しないようなリスクを避けるプレーをすると、良いスコアがでないどころかスキルアップをしないと考えています。

以前に「コンフォートゾーン」のお話について取り上げましたが、私たちは自分の実力以上の結果出したり、成長をしないようにセーブしてしまう機能を持っています。そこでアマチュアプレーヤーの方にも大事にしてほしいのは、必要以上にハザードを避けたり、グリーンの手前から攻めていくなどの、慎重なプレーだけを選ぶことをしないことです。

コースマネジメントの本来の目的は、ハザードを避けた慎重なプレーだけでなくその方のスキルを最大限に発揮してスコアに結びつけることにあります。ナイスショットを打っても、良い結果にならないシュチュエーションにおいて池の手前にレイアップしたり、バンカーを避けて左右のエリアを狙ったりすることします。ハザードを避けることを前提でコースマネジメントをするのではないのがポイントです。そのためにも「パーソナルパー」の考え方を意識しておくと良いかもしれませんね。

どんなショットも成長につながることが約束されている

自分にとって良かったショット、悪かったショットを打ってもそれぞれに必ず結果が生まれます。ゴルフでは悪いショットを避けようと頑張ってしまいますが、「失敗は成功の母」という言葉があるようにゴルフにおいても失敗しても何も問題ありません。悪いショットや悪いスコアも必ず自分の成長につながることだけが、未来では約束されています。皆さんも失敗を恐れずベストショットを打ち続けることにチャレンジしてみませんか?

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この記事を書いたのは

寺嶋 慶介

寺嶋 慶介

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