“初めての月例・オープンコンペで崩れないための4週間練習計画、ルール要点、持ち物、当日の動き方、やらないことリストをコーチ目線で解説。
「競技はまだ早いかも…」そう感じる90台〜80台の方へ。初競技で必要なのは“根性”より準備の型。本記事は、大会の選び方→4週間の練習計画→当日の分刻みルーティン→最低限のルール運用まで、初挑戦者専用に絞ってまとめました。
目次
まず決める:どの競技に出る?
- オープンコンペ:新ぺリア等でオフィシャルハンデ不要のことが多く、雰囲気に慣れるのに最適。
- ダブルス・団体戦:競技経験者と出られることから不安な方にとっては心強い。
- クラブ競技(月例など):マナーの水準が高め。ホームコースなら戦略も立てやすい。
- オープン競技/地区競技(公式戦):ティー、距離、距離計仕様の可否やボールの制限など事前要項の確認が必須。
選定の軸:①同伴者のレベル感 ②ハンディ要件 ③移動時間
準備計画
<2ヶ月前〜4週間前:出場競技の選定>
- ・出場競技・コースを確定し、ローカルルール&禁止事項を確認する
- ・スタート時間やコースまでの所要時間を確認し、スタート1時間半前までの到着を想定する
<2〜3週間前:練習ラウンドへ>
- ・練習場や施設の確認をする(クラブの制限などないか)
- ・各ホールのティーショットで使用するクラブを決める
- ・パー3ではグリーンのセンターを狙い使用する番手を確認する
- ・バンカーやOBの位置を確認しておく
- ・パターは距離感をぴったりに打つことを意識する
<1週間前:本番に向けた練習に>
- ・1日の球数は少なめに、100球までと制限して打つ
- ・新しい打ち方を模索するのではなく、コースでやらないことを決める
- ・練習してて当たらないと思ったクラブは使わないと決める(事前に抜いておく)
<3日前〜前日:準備>
- ・天気を確認し、当日の状況をイメージする
- ・渋滞状況を確認して出発する時間を決める
- ・同一モデルのボール9〜12個を準備する(ルールに制限がある場合のみ)
- ・昼休憩の有無を確認して、プレー中のドリンクや食べ物を用意
90台から80台を狙うためのシンプル戦略
- ティーショット:狭いホールは、パーオンを狙わない。アイアンでボギーオンを狙うのもアリ
- セカンド:「届くけど危ない」はレイアップすることを優先し、得意な距離を残す
- アプローチ:寄せるより1ピンからパターができればOKという意識を持つ
- パッティング:距離感重視でオーバーすることは禁物。緊張下ではパンチが入ることが多くなるので、10mのパットで1〜2mショートすることを恐れない。
- 全体的なマネジメント:ボギー狙うホールを6つ事前に指定(パーを“取りに行かない”勇気)
最低限おさえるルール&ペナルティ(5点だけ)
- OB/紛失球=原則は、ストローク&ディスタンス(ペナルティを加えて元の位置から打ち直す)。ボールの状況が不確実なら暫定球宣言をして打ち直す
- ペナルティエリア(赤/黄):赤は横方向救済可。ニアレストポイントを確認→ドロップ
- アンプレヤブル:自分判断でOK。1罰打で3択(元の場所/後方線上/2クラブレングス)
- 動かせない障害物:カート道路など無罰救済。スタンス・スイングへの影響有無で判断
- 誤球防止:ボールにはっきりしたマーク、同伴者と声かけ確認
当日の分刻みルーティン(モデル)
時刻目安 | 行動 |
---|---|
到着90分前 | 受付・ローカルルールを確認 |
70分前 | 9-10mのパッティングで距離感を合わせる |
60分前 | レンジ30球(アプローチ×10 優先するクラブ×10/Dr×10) |
30分前 | アプローチ&バンカー10分(50→30→10Yで距離感合わせ) |
20分前 | ショートパット(1m-2m)×10/距離感(3m,6m,9m)×6 |
10分前 | ティーで挨拶、ボールの識別確認/距離計使用を確認 |
持ち物チェックリスト
- ボール(同一モデル)9〜12個/識別マーク2種
- マーカー/グリーンフォーク/距離計(要項で可否確認)
- 雨具・タオル・替え手袋/日焼け・防寒対策
- 補給:固形×2、ドリンク500ml×2
- ルール要点メモ&戦略カード
“やらないことリスト”(崩れがちな典型)
- 自信がないクラブを持つ
- ライが悪いのに無理して狙う
- 上りのパットを強く打つ
- バンカーや池を避けて狭いエリアに打つ
- お先のパットを急いで打つ
初競技の不安Q&A
Q. 同伴者に迷惑をかけないか心配
A. 最初に競技は初めてと宣言。コミュニケーションが多いほうが落ち着く
Q. ルールの判断があいまい
A. プロも細かなルールまで把握していない。わからないことはその組で相談し、それでも不明な場合は無線や電話で競技委員に報告。
Q. 緊張で手が震える
A. 1日ゴルフをするだけだと認識する
最初の競技は経験者と一緒に
初競技に向けたポイントをご紹介しました。初めは誰でも緊張するし不安だと思います。経験者と一緒に参加できるオープンコンペやダブルス戦からエントリーしましょう。フォーティーンが主催するFOURTEEN THE GAMES 2025は、参加へのハードルも低いのでおすすめします。
またGEN-TENでは、競技ゴルフへの挑戦のきっかけに「MEET ON THE GREEN SERIES」を開催しています。1回だけの参加でもOK!競技に慣れることを目標に参加ください。