ゴルフ上達に効果的な練習とは?

2017年1月22日 |


ゴルフの練習には様々な方法がありますが、一体何が効果的な練習なのでしょうか?
レッスンに来る方達からも多く『どんな練習をすれば上達できますか?』と聞かれることがあります。

もちろん練習はその時の課題に対してするものであって、これだけやっていれば上手くなるといった普遍的なものが存在するわけではありません。

しかしゴルフと言うゲームの特性から、ある一定の法則を導き出すことは可能だと思っています。
今回は「上達に効果的な練習」と言うテーマに重点を置きながら、練習の質について考えてみたいと思います。

◼︎ターゲットを意識する
まずゴルフと言うゲームがターゲットスポーツである以上ボールが狙ったところに飛ばなければ意味がありません。
パットも、アプローチも、アイアンショットも、200ヤード以上先まで飛ぶドライバーショットも狙った場所に打てなければ、いくら美しいスイングであってもその目的を果たしません。

であれば練習もその目的に即したものであるべきだと考えます。
具体的に言うと、すべてのショットにおいてターゲットを決めて練習をしましょう。

かつて帝王と言われたジャック・ニクラウスも「どんなショットも必ずターゲットを決めて練習した」と言われています。
例えばスイングの動きや形に課題があったとしても、必ずターゲットを意識した練習をするというのはスイングの目的を考えれば重要なことだと思います。

◼︎再現性を意識する
次にゴルフにおいて重要なことがあるとすれば、それは再現性でしょう。
例えばターゲットにボールを打つことができたとしても、それが1度きりではスコアが良くなる事はありません。

狙ったところに打てるショットの回数が1回から2回、2回から3回と増えていくほどにスコアが良くなってこと事は明白だと思います。
ですから練習をする際には、繰り返し同じボールが打てる事が重要です。

多くのゴルファーはスイングに打球の質を求めますが、それよりも大事な事は打球の再現であることを忘れてはなりません。
多少ボールが曲がったとしても、高くても低くても、飛距離が飛んでなくても、同じボールが続けて打てるということは上達には不可欠です。

◼︎苦手なゲームを無くす
ゴルフはショットの内容を大きく分けると、ロングゲーム、ショートゲーム、サンドゲーム、パッティングになりますが、恐らく皆さんもこの中に不得意なものが一つか二つはあると思います。

効果的な練習の最後のポイントは、この不得意を無くすという事です。
ゴルフのスコアを決める法則があるとすれば、それはナイスショットの数ではなく「ミスショットの程度×頻度」です。

例えばドライバーを250ヤード真っ直ぐ打てたところでそのホールのスコアは幾つになるか分かりませんが、ドライバーのOB、セカンドショットのチョロ、アプローチのシャンク、バンカーから出ない、ショートパットを外すなど、程度の大きなミスはスコアに覿面に影響することは分かります。
またそれらの頻度が多ければ、スコアがみるみる悪くなっていく事も容易に想像できます。

とするとスコアを良くしたければ、ミスの程度を下げるか、もしくはミスの頻度を少なくするのが効果的です。
決して完璧なショットは必要ありませんし、苦手なショットを得意になる必要もありません。
大切なのことは「大きなミス」を「小さなミス」にする事です。
練習を見ていると、不得意なクラブで完璧なショットを打とうと必死になる人がいますが、誰でも不得意なゲームはありますし、前述したように一回のナイスショットを打つよりも、大きなミスを小さなミスに変える方がスコアには効果的だからです。

我々から見ると不得意を感じないプロの世界でも、ショットデータを計測して自分が苦手な距離を把握し、それを徹底的に磨くことは当たり前になってきました。
優勝インタビューなどでも「苦手なパターがよくはいってくれた」「苦手なドライバーを克服できた」という事を勝因にあげる人も多いのはこの為です。
苦手なクラブを標準レベルまで引き上げ小さなミスに留める事は重要なことだと思います。

◼︎まとめ
もし皆さんが練習をするときには、以下の点に注意をして練習してみてください。
・どの距離でもターゲットを決めて打つ。
・打球の質よりも、打球の再現性を意識して打つ。
・ミスが多かったクラブは、ミスの程度と頻度を下げることを意識して打つ。という具合です。

もちろんこの中でコーチから受けたスイングのアドバイスやドリルが実践されれば、その効果は更に高まるでしょう。

逆に非効率な練習は体の動きに過度に焦点を当て過ぎてしまう練習です。確かにアドバイス通りにフィジカルを使うことは重要ですが、それはゴルフのゲームの特性においてはあくまで間接的な要素です。
どんなスイングを習得したとしても、ボールがターゲットに飛んでいるかどうかの確認は重要であり、それに再現性があり、ミスの程度と頻度が減れば、ゴルフは必ず上達します。

まずは結果に近い要素を意識して練習すると、多くのゴルファーが求める「上達に効果的な練習」という事に繋がるのではないでしょうか?
ぜひ練習の参考にしてみてくださいね(^^)

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この記事を書いたのは

大矢 隆司

大矢 隆司

1980年7月15日生まれ
15歳で単身オーストラアへゴルフ留学Hills Golf Academyで3年間ゴルフを学ぶ。
その後大学在学中にティーチングライセンスを取得しゴルフコーチとして仕事を始める。MBA(経営学修士)のキャリアも持つ異色のゴルフコーチ。
2005年にGEN-TENの設立。現在はディレクターとしてレッスンプログラム開発と組織運営を担当。趣味はゴルフ旅行(スコットランドトリップアメリカトリップ

ゴルフコーチ(USGTF)
メンタルフィットネストレーナー(NESTA)
ゴルフコンディショニングスペシャリスト(NESTA)
ゴルフフィットネストレーナー(JGFO)

Director’s note」を通じて私達が提供するゴルフコースレッスンというサービスについて1人でも多くの方に興味を持っていただけたら嬉しいです。
ゴルフ&ウェルネスツーリズム「The Golf Retreat」も主宰。
大矢隆司 公式ブログ(takashioya.com)

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