ゴルフ プロのアプローチはなぜダフらないのか?vol.1

2020年3月15日 |

USGAとR&Aがリリースした飛距離考察の報告書では、ゴルファーの飛距離そしてコースの総距離が伸び続けていることがゲームに多岐にわたって悪影響を与えることが記述されていました。しかしボールが飛びすぎることでの悩みよりアマチュアゴルファーにとってはピンに近いショットに長年頭を悩ませているところだと思います。

レッスンの中でもアプローチは多くの人が悩んでいる部分です。一見簡単な動作しかないアプローチ。なぜうまくいかないのか、なぜプロのアプローチは正確に放たれるのか、そこにどんな秘密があるのかを紹介していこうと思います。

まず最初はスイングの部分についてです。
ゴルフのスイングを考えるときに必要な要素は、①スイング軌道、②クラブヘッドの最下点、③フェースの向きです。今回もこれらに沿って説明していきます。

スイング軌道をコントロールする

これは言うまでもないですが、アプローチのような小さなスイングでもスイング軌道をコントロールすることが重要です。クラブを振り下ろしてくるダウンブローエリアと、そしてクラブヘッドが上がっていくアッパーブローエリアの円軌道を理解する必要があります。

打ちたいボールによってスイング軌道をフラットにするかアップライトにするか修正する必要があります。高いボールを打ちたいのであればスイング軌道をフラットにします。低いボールを打ちたいのであればボールの近くに立ち軌道をアップライトにします。

クラブヘッドの最下点がボールの前か後ろか

私たちゴルフの指導者はレッスンの中でクラブヘッドの地面に対する最下点の位置をチェックしてます。このクラブヘッドの地面に対する最下点がボールの先であれば、ボールに対する入射角が急になり手前であれば緩やかな入射角になります。アプローチでも低いボールを打つのにボールの手前でクラブヘッドが落ちるとボールが高く上がってしまいます。このように打ちたいボールによって最下点の位置をコントロールする必要があります。

フェースの向きにこだわる

フェースの向きも重要です。フェースコントロールという言葉があるようにフェースの向きというのは打ち出し方向に大きく影響を与えます。
特にリーディングエッジを目標に対して垂直に合わせる方は気をつけたほうがよいです。ゴルフクラブはロフトとライ角によってフェースのラインが変わります。リーディングエッジを目標に対して垂直に合わせた場合、ロフトが多いクラブほど左を向きます。アプローチではロフトがねているクラブを使用する機会が多いと思います。このフェースの向きがどこに向いているのか理解してコンロールできることも大切です。

(赤い線はリーディングエッジを目標に対して垂直に合わせた線)


(青い線は実際のフェースの向き)

まとめ

スイング軌道、クラブヘッドの最下点、フェースの向きについて説明していきました。ミスのないアプローチを実現するためにこの3つの要素に整合性が取れているかを考えましょう。これはスイングの根本を考える上で大事な部分にもなります。

しかし、まだ大事な部分であるパワーソースや「力感」について触れていません。ダフらないアプローチを打つには自分の力の出し方も鍵を握ります。次回はその部分について説明していきます。

低いアプローチを打つコツ

ゴルフ ロブショットについて

ご予約はこちらから

この記事を書いたのは

寺嶋 慶介

寺嶋 慶介

週間アクセスランキング

  1. 競技用スコアカードの書き方 76ビュー
  2. ウォーターハザードとラテラルウォーターハザードの違い 59ビュー
  3. 【夏のタイゴルフキャンプ2025】Vol.1 この夏、新たな舞台で!〜“タイでゴルフ”が特別な理由〜 57ビュー
  4. ゴルフ つま先下がりからはどっちに飛びやすいの? 55ビュー
  5. サブグリーンにボールが乗ってしまったら・・・ 32ビュー
  6. 軸(背骨)を右に傾けてスイング! 32ビュー
  7. 【夏のタイゴルフキャンプ2025】Vol.2 めぐる3つの名コース〜暑さを忘れる、快適と挑戦の舞台〜 32ビュー
  8. ハンディキャップ取得のためのスコアカードの書き方 ~コース設置のスコアカード~ 28ビュー
  9. シャフトの真上に親指をセット 23ビュー
  10. 《ゴルフとテクニック》Vol.3 バンカーショットが“ゴルフスイングの中心”である理由 20ビュー

過去7日間にページビューの多かった記事を表示しています。これを見ると「GEN-TENの原点」の読者のみなさんがどんな記事に興味があるかわかってしまいますよ

記事を検索

to top
ページの先頭へ戻る