前回の記事では「スイングプレーンとは何か?」という概念についてご紹介しました。今回はその続編として、「プレーンに乗せるにはどうすればいいか?」というテーマを、感覚ベースで掘り下げていきます。
ポイントは、「クラブをプレーンに乗せようと“操作”しないこと」。
スイングは、体の回転や姿勢によって自然と生まれる“流れ”の中でプレーンに乗ってくるのが理想です。
■ オンプレーンとは?「操作」ではなく「流れ」
オンプレーン=「クラブがプレーン上に乗っている状態」とよく言いますが、これを「自分でプレーンに合わせにいく動作」だと誤解してしまうと、逆に軌道が不自然になってしまいます。
たとえば、クラブを内側から入れようと意識して手元だけを動かすと、プレーンの下を通り、結果的にカット軌道になります。
これは“操作”であって、“自然な動き”ではありません。
オンプレーンとは、「体の回転や前傾姿勢を保ったまま、結果的にクラブが自然と通る面に振ること」であり、その感覚を育てることがオンプレーンにスイングするための第一歩です。
■ 自然なプレーンに乗せるための3つのチェックポイント
では、どうすれば自然にプレーンに乗せることができるのか。
以下の3つの感覚をチェックしてみてください。
- インパクトまで下半身を動かさない
バックスイングやダウンスイングで、“下半身”が動きながらクラブを振るとクラブはプレーンから外れていきます。。
まずは、椅子に座っているような感覚に加えて、下半身を“どっしり”させる意識を持つことで、クラブは適切な通り道を辿ってを通っていきます。 - テークバックでの前腕の位置(基本はなるべく体の前に)
テークバック(ハーフウェイバック)で前腕が体に近づいたり、遠ざかってしまうとプレーンから外れます。
常に“前腕が胸の前にある”感覚をキープしてみましょう。
※テークバック以降やダウンスイングでは、その感覚は異なります。 - 体の前傾角度を維持する
体の前傾角度を維持することが必要です。構えたときの胸の正面が起きてしまうとスイングプレーンから外れやすいです。
常に胸の面を地面に向けながら、インパクトゾーンまで保つことで、クラブがプレーンを通りやすくなります。
この3点を意識することで、クラブを無理に動かそうとしなくても、自然とオンプレーンな動きが生まれてきます。
■ 自分の感覚と現実のズレに気づく
「自分ではできてるつもりだったのに…」という感覚のズレは、プレーン習得においてよくあることです。
そのズレに気づくことが、上達の大きなチャンスになります。
おすすめは、動画撮影や鏡を使ったチェックです。
・胸の面の向きが保てているか?
・クラブが傾斜面をなぞっているか?
・ダウンスイングでは、右肩付近からクラブが降りているか?
・ダウンスイングからフォローにかけて、両肩を結ぶラインに並行に沿ってクラブが動いているか?
まずは「感覚」と「現実」のギャップを観察しながら、すこしずつすり合わせていきましょう。
■ まとめ
プレーンに“乗せる”のではなく、体の動きの中で“自然と乗る”感覚を育てることが大切です。
✔ 無理にクラブを操作しない
✔ 上体の回転と胸の面を活かす
✔ 感覚と現実のズレを観察する
次回は、実際にプレーンを整えるための具体的な練習ドリルをご紹介していきます!