エラーを愛することでゴルフを深く知る

2020年7月28日 |


故・中部銀次郎氏は、ミスショットをつないでいくことの大切さを知ったときから試合で勝てるようになったと言っています。

私たちゴルファーはつい訪れたエラー(ミスショット)に対して改善しよう四苦八苦します。ですがゴルフの名手と呼ばれた選手ほど完璧なショットを求めず、ミスショットに寛容であるようなことを述べているような気がします。

ゴルフはスコアを競い合うスポーツであったり、ゴルファーには目標のスコアを目指してプレーするという前提があります。ですから理想とするショットを打つためPDCAサイクルを回して改善に改善を重ねていきます。

しかし、私はゴルフを上達させるためにその視点でよいのか疑問に思うことがあります。スコアアップしない本当の原因は、ミスショットやスイングエラーがないようにゴルフをする姿勢そのものにあるのではないかと思います。

こんなツイートがありました。

「音を出すとき、出しているとき、ミスした瞬間ではなく、「ミスした後にとっさにやり直す」ということをしそうになっているときがいちばん、上達につながらない自分自身の在り方だったのです。」(バジル・クリッツァーのブログ「間違えたら→とっさにやり直し」は有害な癖、ブログ本文から抜粋

音楽の分野でもゴルフに通じる部分があるのだと思いました。ゴルフもミスショットをすぐに直そうする癖が上達を阻むと思います。

インナーゲームで有名なW.Tガルウェイ氏は「Trying too hard」をいうキーワードでミスしないことに頑張りすぎることで失敗しているゴルファーが多いと指摘しています。何かを極めようとするときにミスに対する寛容は必要だと思っています。

”ミスショットがないようにプレーするマインド”と”ミスショットがでることを受け入れて自分のできる範囲でいいプレーしようとするマインド”のどちらがあなたの思う結果が訪れそうでしょうか?私は後者だと思ってコーチングしています。

人は機械的にボールを打てるわけがなく、エラーを否定するとゴルファーに何が残るでしょうか?ゴルファーの自然に出るエラーを私は寛容に受け入れていきたいと思っています。

8月のキャンプでは皆さんとそんなお話ができればと思っています。
2020年8月14日(金)〜8月16日(日) 強化合宿 at サニーカントリークラブ

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この記事を書いたのは

寺嶋 慶介

寺嶋 慶介

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