力の反作用を利用してシャフトを立てる

2018年4月27日 |

皆さんこんにちは、サチコです^^。今月から9月末までミシガンからお便りします☆

飛距離がほしい!ゴルファーみんなの永遠のテーマですね。
飛距離を出す要素には、クラブフェースの真ん中に当てる、直角に当てる、クラブの入射角、ヘッドスピード、などがあります。
ゴルフのスイングでクラブヘッドを効率よく走らせるには、(右利きの人の場合)左肩と左手首外側のヒンジに生じるテコの力を利用します。

特に左手首の曲げ(コッキング)は大切です。試しにコッキングせずに腕とクラブを一直線に1本の棒のように振り回したら、腕が疲れるばっかりでヘッドスピードはちっとも上がらないのが分かると思います。

トップオブスイングからダウンスイングにかけて、なるべく長くコッキングを維持してシャフトを立てておき、インパクトの直前に右太もも辺りの前でいっきにクラブをリリースする!
理想と理屈は分かるけど、ヘッドは重たいからどうしても重力に負けて下に落ちて来てしまうし、球に当てようとすると右手が動いて体よりも先にクラブが先に行ってしまう…どうやってシャフトを立てておくの?

そんなお悩みに対するヒントをご紹介します。
まず、ダウンスイング中に手や腕の力を使ってシャフトを上に立てておこうと思っても、腕は下(ボール)方向に振り下ろしている最中なので、逆に必要以上に下へ押す力が働いてしまい、ヘッドが落ちやすくなります。そこで、ちょっと発想を変えて、左右の腕の力の入れ方を工夫してみます。

まず、力の入れ具合が分かりやすいように、両手を少し離してグリップします。
左手はいつもの通り握って、右手は軽く3-4本の指(親指、人差し指〜薬指)でクラブの重みを下から支えます。

体を軽くバックスイング(右側へひねって)、両手がウェストの高さぐらいに来たら、左腕を伸ばして外のほうへ押し、右腕を曲げてシャフトを体のほうへ引き寄せます。

右肘を小さく折り畳んで腕を縮めるのではなく、肘の角度は90°ぐらい。トップの位置の腕の形を作るようなイメージです。
そうしますと、左右真逆の方向へ力が働き、「力の反作用」でシャフトが立ちます。

その両腕の形をキープして、体幹をひねると、トップの出来上がりです。
トップから腕が腰の高さに来るぐらいまでの間の動きを何回か繰り返すと、反作用の感覚がつかめると思います。

フロリダのIMG Academyでレッスンを受けた時は、グリップエンドをターゲットの後方に向けて、さらに左腕でグリップを押し出す感覚だよと教わりました。

左腕はなるべく伸ばしていたほうがスイングのアーク(弧)の幅が大きくなり、遠心力を大きく使えます。左肘が曲がると第3のテコが生じてしまい、それがタイミングのずれや力のロスにつながります。ですが人間の筋肉や腱は、伸ばしすぎる、縮めすぎる、ことによって負担がかかり痛んでしまいます。ゴルフ肘の原因にもなりかねません。
無理に力を入れすぎないよう、自然に伸ばせる範囲で試してみてくださいね。

シャフトと腕をムチのようにしならせて、美しいショットを。Good luck!!

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この記事を書いたのは

野村 祥子

野村 祥子

皆さまいかがお過ごしですか?
12月から日本でレッスンを再開させていただきます。
コースでお会いできることを楽しみにしています。

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