テークバックは下半身不動!(Vol.1)

2023年1月26日 |

こんにちは、toshiyukiです!
ゴルフ雑誌やYouTubeなどで下半身主導という言葉を聞いたことがあると思います。
私もレッスン中に下半身主導という言葉を使うことがあります。
ただ私の思う下半身主導と皆さんが思うものにギャップがあると感じています。
そのギャップについて少しお話ししたいと思います。

テークバックは下半身不動

皆さんが思う下半身主導というと積極的に脚や腰を動かしてスイングするイメージだと思います。
たしかにトップからダウンスイングに切り返す時は下半身から始動していくことが正しい動きなのですがテークバックで下半身を積極的に動かそうとすると腰が右にズレたり伸び上がって前傾角度が保てなくなりミスヒットや方向性が不安定になります。
テークバックでは極力下半身の動きを抑えることでクラブの動きが安定しトップやダフリなどのミスが抑えられたり、上半身と下半身の捻転差が大きくなりダウンスイング以降にスイングスピードが上がり飛距離アップに繋がります。
では私が思う下半身主導ですがスイング中に力を出すエンジン部分が下半身(臀部、ハムストリング、内腿など)というイメージです。
とくにダウンスイング以降は股関節周辺の筋肉を使って地面に力を出していくことでスイングスピードが上がり飛距離アップに繋がります。
よってテークバックにおいては下半身を動かさないことが飛距離アップやショットを安定させる上で大切な要素になります。
その為には体の柔軟性と筋力が必要です。
そこで今回は2回に分けてスムーズにテークバックする為に体のどの部分の柔軟性や筋力を高めればいいのか、また柔軟性を高める為のストレッチや筋力アップトレーニングをご紹介します。
まずは柔軟性についてお話ししていきましょう!

股関節と肩甲骨の柔軟性を高める

上述したようにテークバックで下半身の動きを抑えて上半身を捻転させていく為には股関節と肩甲骨周りの柔軟性が大切です。
まず股関節についてお話しします。
股関節は球関節になっていて360度どの方向にも動かせる関節です。
その中でテークバック時に腰が右に流れないでしっかり上半身の捻転を受け止める為には右股関節の内旋と左股関節の外旋の動きが必要になってきます。
次に肩甲骨です。
肩甲骨は拳上、下制、内転、外転、上方回旋、下方回旋の6方向に動きます。
テークバックでは左肩甲骨外転と右肩甲骨内転の動きが必要です。
その際に胸椎の回旋運動が行われます。
(※胸椎:いわゆる背骨のことで頸椎と腰椎の間にある部分)
これらの可動域を広げる為のストレッチを紹介します。

ストレッチ

股関節の内旋

まずは股関節の内旋のストレッチです。
下の写真のように膝を立て両脚を開いた状態で座ります。
GEN-TENコースレッスン股関節内旋ストレッチ構え
そして片方の脚を内側に倒していきます。
倒した脚を元の位置に戻し今度は逆の脚を内側に倒して元の位置に戻します。
GEN-TENコースレッスン股関節内旋ストレッチ右脚
GEN-TENコースレッスン股関節内旋ストレッチ左脚
ポイントは上半身を倒した脚と反対方向に捻るようにして行うことです。
この動作を20回行って下さい。
初めは後ろに両手をついた状態で行いますが慣れてきたら両手を地面から離してやってみましょう。
GEN-TENコースレッスン股関節内旋ストレッチ手放し

股関節の外旋

次に股関節の外旋です。
体を真っ直ぐにした状態で横向きに寝ます。
そして体が丸くならないように膝を曲げます。
○真っ直ぐにした状態
GEN-TENコースレッスン股関節外旋ストレッチ良い構え
×丸くなった状態
GEN-TENコースレッスン股関節外旋ストレッチ悪い構え
ここから両かかとをつけたまま膝を開いていきます。
GEN-TENコースレッスン股関節外旋ストレッチ構え正面
GEN-TENコースレッスン股関節外旋ストレッチ右脚
左右10回ずつ行って下さい。
ポイントは体が真っ直ぐな状態をキープして行うことです。

肩甲骨の外転と胸椎の回旋

次は肩甲骨の外転と胸椎の回旋です。
先ほどの股関節外旋と同様に体を真っ直ぐにした状態で横向きに寝て膝を曲げます。
そして両手を重ねて胸の前で腕を伸ばします。
そこから上方の腕を背中側の地面に向かって開いていきます。
GEN-TENコースレッスン肩甲骨&胸椎回転ストレッチ構え

GEN-TENコースレッスン股関節外旋ストレッチ右腕                                                                                                                                          
できるだけ上方の腕が地面につくように広げて下さい。
これも左右10回ずつ行いましょう。
ポイントは膝が地面から離れないようにして行って下さい。

肩甲骨の内転

次に肩甲骨の内転です。
立った状態で片方の腕を胸の前に伸ばし反対の腕で伸ばした腕を抱えるようにして胸に近づけていきます。
GEN-TENコースレッスン肩甲骨内転ストレッチ構え
GEN-TENコースレッスン肩甲骨内転ストレッチ左腕
これだけです。(笑)
とっても簡単ですね!
これも左右行って下さいね。

今回はスムーズにテークバックする為には体のどの部分の柔軟性を高めればいいか、またその為のストレッチをご紹介しました。
次回のブログではどの筋力を鍛えればいいか、そのトレーニング方法をご紹介します。

2月19日と3月12日にフィジカルをテーマにしたヒントレッスンを開催します!
動ける体を手に入れてさらにゴルフを楽しんでいきましょう!

ヒント at KOSHIGAYA GOLF CLUB(埼玉) 中村 敏之 & 寺嶋 慶介

ご予約はこちらから

この記事を書いたのは

中村 敏之

中村 敏之

自己紹介

こんにちは、toshiyukiです!
奈良県出身の50歳でゴルフ歴32年、レッスン歴20年のアラフィフゴルフコーチです。w
高校卒業後に研修生になりキャディやコースメンテナンス作業を行いながらツアー選手を目指しました。
8年間研修生として過ごした後、2年間アメリカのパームスプリングス(カリフォルニア州)でゴルフ留学。
アメリカでは今では当たり前ですが当時の日本にはなかったスイング動画を使ったレッスンに衝撃を受けました!

帰国後はプロコーチの江連忠プロに誘って頂き、ゴルフレッスンをスタート。
ここで学んだレッスンのスキルはもちろんのこと、諸見里しのぶプロや上田桃子プロ、岩田寛プロなどツアー選手の練習を間近で見たり一緒にトレーニングしたことは私の貴重な財産になっています。
ゴルフにはロングゲーム、ショートゲーム、コースマネージメントなど様々な要素がありますが私のゴルフはショートゲームでスコアを作っていくプレースタイルです。

WEBレッスンでもアプローチやバンカーショット、パッティングなどショートゲームについての記事を多く書かせて頂いています。
実際にレッスンでもショートゲームに関しては自信を持って皆様をサポートしていきますよ!
また個人的にはトレーニングが趣味?なのでトレーニング好きの方、大歓迎です!(笑)
ゴルフは上達や楽しむまでに時間がかかるスポーツですが地道に練習を続ければ必ず誰でも楽しめるようになります。
最近、ゴルフを始めた方も多いと思いますが多くのゴルファーにゴルフを楽しんでもらえるようサポートしていきますので一緒に頑張っていきましょう!
「継続は力なり」です!

春ですね!
ゴルフ場も芝や花が色付いてとても綺麗です!
自然の美しさを感じながらプレーするのもゴルフの楽しみ方のひとつですね!
皆さんもぜひコースに足を運んでみて下さい!
一緒に春のゴルフを満喫しましょう!(^^)

週間アクセスランキング

  1. レイドオフが正解?迷ったらスイングのグラデーションで整理してみましょう 238ビュー
  2. そのユーティリティの構え方と打ち方で合ってますか?FP値(フェースプログレッション)を知って苦手克服 236ビュー
  3. 2023年新ルール知ってますか? 215ビュー
  4. ゴルフ 左足上がりのアプローチは2通りの打ち方で対処! 148ビュー
  5. パットでショートしてしまうゴルファーの特徴と改善方法 131ビュー
  6. こんな方にお勧め!パッティングのグリップ(持ち方)3選 112ビュー
  7. 競技用スコアカードの書き方 109ビュー
  8. ゴルフ アプローチのピッチとランの比率 108ビュー
  9. シャフトクロスになる原因は右肘! 107ビュー
  10. ウォーターハザードとラテラルウォーターハザードの違い 102ビュー

過去7日間にページビューの多かった記事を表示しています。これを見ると「GEN-TENの原点」の読者のみなさんがどんな記事に興味があるかわかってしまいますよ

記事を検索

to top
ページの先頭へ戻る